RSS | ATOM | SEARCH
八木沢集落孤立

KAMIKOANIプロジェクトで話題の上小阿仁村八木沢集落が2日に発生した土砂崩れの為孤立が続いており、現地を視察する。


崩れた場所は集落の手前2キロ程の地点。高さ30m程の斜面が崩れ樹木と土砂混じりの雪が道路を塞いでいる。

2次災害の恐れもある為、亀裂の入った斜面の安全対策を行いとりあえず徒歩で通行可能な仮説通路を設置する。
今後樹木の撤去をした後本格的な土砂の撤去作業に入るが、復旧には最低でも数日を要する模様。
過去に何度も土砂崩れが起こっているこの路線は常に危険と隣合わせである事を実感する。

幸い八木沢集落の7世帯8人には体調不良も無くまた食料なども備蓄も十分との事。非常時の備えは十分のようだが、1日も速い復旧を願う。
author:北林丈正, category:活動, 19:11
-, -, - -
大館能代空港利用促進協議会

 大館能代空港利用促進協議会の総会がホテル松鶴で開催される。この協議会は能代山本から鹿角まで県北一円の市町村、議会、農協、商工団体と県、ANAなどが会員となり空港の利用促進に取り組むものである。
 総会では初めに会長を務める小畑大館市長が事業の報告を兼ねて挨拶。続いて熊谷北秋田振興局長、鈴木全日空秋田支店長が挨拶する。
 
 平成10年に開港した大館能代空港の利用実績は平成14年に169,342人を記録したが、その後札幌便、大阪便の運休が響き減少を続け、平成24年には103,704人と10万人を割り込む寸前まで減った。しかし平成25年は113,357人と前年より10%程増加し、今年に入っても増加傾向は続いているようだ。東京便だけで比較をすると過去最も多かったのは平成13年の121,083人だから今年はそれを上回る可能性も十分だ。総会では平成26年度も1,000円レンタカーや修学旅行、欠航時のアクセスバス、各種イベントなどに助成を行い利用の促進に努める事業計画が承認される。
 
 大館能代空港は羽田へ朝夕2便160人乗りのジェットが飛んでいるが、飛行機会社から見ると採算ラインは6万人/便という。大館能代と同じ状況にある能登空港は2便で14万人が利用しておりまだまだ開きがある。鈴木支店長によるとお客様の質問の上位2つは「ラウンジがあるか」と「道の駅はどこか」だという。快適に旅が出来るようなサービスの向上にはまだまだやるべき事がたくさんありそうだ。以前は料金の高さがネックになっていた大館能代だが、旅割などの割引料金を使えば他の空港と遜色ない料金になった。飛行機の利用は世界的にもまだまだ増える見通しで、国も地方空港活性化プログラムで全国から8路線を選び実証試験を行う予定であり大館能代も採択を目指す。
 開港以来懸案だった空港を活かした活性化策。少し明るさが見えてきたようだ。
author:北林丈正, category:活動, 17:53
-, -, - -
文化遺産保存活用フォーラム
 昨日3月1日、北秋田市中央公民館にて「文化遺産活用の未来像」と題するフォーラムが開かれ参加する。


 始めに北秋田市文化遺産保存活用実行委員会の委員長を務める照内捷二氏が挨拶しフォーラムの趣旨を説明する。
平成23年に北秋田市歴史文化基本構想が策定され、その中で文化遺産の把握、保存、情報発信、人材育成などについて計画が定められた。実行委員会の構成メンバーには北秋田市芸術文化協会、おさるべ元気くらぶなど9つの団体が名を連ね、それぞれの地域で独自の文化事業に取り組んでいるが、今日はその中から3つの事業報告が行われた。



まず最初は2月16日に行われた「復活 葛黒火まつりかまくら」について、おさるべ元気くらぶの佐藤俊晃氏が、テレビ報道を再生しながら報告。まつり復活へ向けての適度な「困難」と大きな「昂揚感」「達成感」が地域の連帯意識を強化した。〈まつり空間〉は建造物や街並みのように「常設」ではないが、特殊な時空に出現する歴史的景観であるというのにはなるほどと思う。今回予想を超える500人超の人出で賑わったが、来年は更に多くの人出が予想されるため対応に注意を払い準備していきたいと話す。

 2番目はゼロダテ アート・センターの石山拓真氏が「たかのすまち歩き」について報告。

 旧田代町出身の石山氏は鷹巣の街並みを見て新鮮に感じたという。神社とお寺、酒屋、飲食店、お菓子屋などがコンパクトに並びそこには温かい「人」がいる。小生もそんな鷹巣に魅力を感じ「たかのす案内人」を書いているが、同じような視点でマップを作成してくれたのは本当にうれしい。ネットの時代だがあえて「紙」にこだわったマップはデザインにも優れポスターとして壁に張ってもOK。

 
 3番目は阿仁町駅前周辺活性化実行委員会の戸嶋喬氏が、ガイド養成や阿仁合駅周辺の散策マップの作成などの活動を報告。鉱山で栄えた阿仁には全国から労働者や技術者が集まったことから各宗派のお寺があり、往時を今に伝えている。このぶらぶらマップを手に阿仁合駅周辺を散策するのは本当に楽しそう。

 事業報告に続いて文化庁の文化財調査官 梅津章子氏が講演。国の歴史文化基本構想の考え方や全国各地の取組などについて話す。
 北秋田の地域には、胡桃舘遺跡や伊勢堂岱など国指定の遺跡の他数多くの文化財がある。市民は文化遺産が少ないと思っているようだがそうではないと講師は言う。
 
 文化財とは有形無形にかかわらず“価値”を見出すものはすべて文化財であり、博物館で保護されているものだけではない。平成23年から始まった本事業は様々な活動を行い成果を上げている。身近にある文化財を知り改めて価値を認識しながら情報を発信していく。市民が自ら楽しみながら行動することが大切で、そのことで文化が磨かれ継承されていくのだ。
 「まちづくり」の基本もここにある。
author:北林丈正, category:活動, 22:50
-, -, - -
県内最大級のメガソーラー開所

 北秋田市脇神地内に設置されたメガソーラーの開所式に出掛けてみる。
 国の「固定価格買い取り制度」が始まって以降、全国で爆発的に太陽光発電が始まっているが、県内でも今年に入り相次いでメガソーラー発電が始まっている。
 そうした中、北秋田市が誘致したグリーンエナジー&テクノロジー(本社・東京)が設置したメガソーラーは出力2,667キロワットで県内最大規模を誇る。鷹巣中央小学校隣接地で旧国道脇の敷地は合計9.5ヘクタール。と言ってもピンとこない方には東京ドーム2個分と言ったら分かりやすいだろうか。


 1メートル四方程度のソーラーパネル1万1,116枚が金属製のフレームに約30度の角度で太陽の方向に向けて固定されている。見渡す限り設置されたパネルは壮観と言うより他ない。これで一般家庭735世帯分に相当する電力を発電出来るという。(もちろん太陽が出た時しか発電しないのでこれだけでまかなえる訳ではない)


 午前11時から現地の仮説事務所で安全祈願祭が行われた後テープカットを行い、関係者一同記念撮影。北秋田市初のメガソーラーだけに歴史的な出来事と言えるのかもしれない。

 太陽の恵みで作物を作る田畑のように、ここは電気を作る畑だ。雪国秋田のしかも積雪の多い内陸部でもメガソーラーが成り立つとすれば今後建設に弾みが付くことも予想される。何より、自然エネルギーの利用施設が身近に出来ることで市民の関心が高まり、バイオマスや水力など幅広い自然エネルギー産業が興ることを期待する。
author:北林丈正, category:活動, 22:19
-, -, - -
北秋田市商店街カレッジ

 北秋田市商工会が今年始めた新事業である「商店街カレッジ」の開校式が中央公民館で行われ受講生10数名と講師、関係者らが出席した。
今回商店街カレッジに参加したお店は下記の12店。
 ・いな穂 ・キタアキタMUSIC ・クレソン ・佐金酒店 ・佐々木電機 ・紫園 ・たかのすフラワー
 ・タナカスポーツ ・白鷹堂ファミリー鍼灸院 ・晩梅 ・森田園 ・小料理山長

 今日は開校式に続いて、手打ちそば体験やクラフトバンド手芸、スキーワックスかけ、フラワーアレンジメント、魚の姿造り、太陽光発電設置の仕方、介護予防筋力アップ教室などの講座が行われた。


 私はフラワーアレンジメントに挑戦。最初にオアシスに水を吸わせる方法を学ぶ。無理に水に沈めたり上から水を掛けてはいけない。あくまで水に浮かべたら自然に吸水するのを待つ。
 吸水したら鉢の大きさに合わせて余分な部分を切り、鉢に収める。あとは与えられた材料を切り、バランスを見ながらオアシスに刺す。1時間ほどで完成。
 

 出来栄えはご覧の通り。はじめてにしてはまずまずの出来か。
 


 こちらはクラフトバンド手芸。昼休みも取らずに黙々とバックを作ること4時間。無事全員がバックを完成させる。

 それぞれのお店が持つ「技」をお客様に教え体験してもらうことで新たなコミニケーションが生まれ、同時にお客様のニーズを捉えリピーターを増やすのが本事業の目的。
 いよいよ事業スタートだが、勝負はこれからだ。

 商店街カレッジは12月下旬までそれぞれのお店で開催される。詳しくは北秋田市商工会ホームページをご覧に。
author:北林丈正, category:活動, 15:20
-, -, - -
葉たばこ買い取り

今年生産された葉たばこの買い取りが盛岡市にある「JT東北リーフセンター」で行われており、秋田県議会葉たばこ生産議員連盟が視察に訪れる。

秋田県内では現在455人の農家が約3万5千a(3500ha)の葉たばこ生産を行っている。近年は喫煙率の低下や生産農家の高齢化などで減少傾向にあるとはいえ、本県では単品で米に次ぐ第2の生産額を誇る農産物でもある。


以前は秋田県内でも買い取りが行われていたが、現在は盛岡市の北部にあるリーフセンターに集約された。東北各地から運ばれて葉たばこは品質検査を行ない、生産者と買い取り側が「合意」のうえで値段が決められる。

今日運ばれたのは鹿角地域で生産された葉たばこ。朝5時半に出てきたと言う生産者の皆さんは、控え室で緊張した面持ちで検査を待つ。丹精込めて作った商品が皆の前で評価されるわけだから当然だ。


袋詰めされた葉たばこが次々と流れると、検査員は素早く評価しランク付けするが、殆どはAランクで結果は上々のようだ。

ここで買い取りされた葉たばこは福島県須賀川にある工場に運ばれ、処理、熟成されたのち、たばこ生産工場で製品となる。

日本で消費されるタバコは年間2000億本。そのうちJTのシェアは約6割で1200億本が国内で生産されているという。
禁煙して10数年になるが、改めてタバコの存在の大きさを感じながらセンターを後にする。




author:北林丈正, category:活動, 14:25
-, -, - -
葛黒の「かまくら」復活
北秋田市の七日市地区葛黒で「秋田の小正月行事と葛黒のかまくら行事」と題する講演会が開かれたが、興味を惹かれ参加する。

 講演を主催したのは「おさるべ元気クラブ」と葛黒自治会、講師は雄和町出身で秋田民族研究の第一人者、斉藤寿胤氏である。

 会場となった葛黒集落自治会館には地元住民や関係者約50人が参加。講師の斉藤氏も人数の多さに驚いていた。

 斉藤氏は小正月行事の意味合いや各地に残る伝統行事を分かりやすく解説する。伝統行事にはみな意味があり、その意味を理解することが大切であると2時間余りにわたって講演する。
 
 「かまくら」と言えば横手のかまくらに代表されるように「雪山の室」を思い浮かべるが、斉藤氏によると本来は「神座」(かみくら)からきた「かまくら」であると言う。神様を迎える為に火をかざしその場所を示す。「火振りかまくら」などは仙北地方で伝統行事として有名だ。また横手に伝わる「松明焼き」や西馬音内の「ジジエコババエコ」など火をつける伝統の行事を紹介する。

 
 葛黒地区では10数年前まで「かまくら行事」が行われていたが、現在は行われていない。そこでその復活をおさるべ元気クラブと自治会が計画し、その活動の一つとして今日の講演会が企画された。

 
 復活の「かくまくら火祭り」は来年2月16日に行われる。

 

 

 
author:北林丈正, category:活動, 23:47
-, -, - -
隠岐の島
連休を利用して山陰地方の視察旅行に出掛ける。訪れたのは鳥取県と島根県。まずは羽田から米子鬼太郎空港へと飛び「水木しげるロード」と足立美術館を見学した後、松江市内に宿泊し出雲大社を参拝する。ご当地を訪ねるのは初めてなので、有名どころの見学に胸を躍らせて臨んだが、期待が大き過ぎたせいか感動は今一つ。どこも混雑ぶりだけが印象に残るが、全国に名の知れたブランド力はさすがだ。

 出雲神社参拝の後は、「出雲縁結び空港」から小型のプロペラ機に乗って次の目的地、隠岐の島へ。


 隠岐の島は、意外と知られていないが島根半島の北東約60Kmに浮かぶ大小180の島々からなる群島で、大きく島前(どうぜん)と島後(どうご)に分けられる。島後は隠岐の島群島の中で最大の大きさで面積は243㎢を有し、人口約1万5千人。隠岐の島町と言い島内には空港もある。ほぼ円形をした島は海岸線が日本海の荒波に洗われ、険しい断崖や様々な形の岩など美しい景観を見せる。今年の9月には世界ジオパークにも指定されている。


 古い歴史を有する隠岐には100以上の神社が存在し古代の歴史を現代に伝えている。
 この杉は玉若酢命神社にある「八百杉」。樹齢2千年と言われ、幹回り10m。県下随一の巨木だ。


 少し余談だが、隠岐の島は「竹島」を有する行政区でもある。竹島は隠岐の島から北に約150劼僚蠅砲△蠍什澆牢攅颪実効支配している為近づく事は出来ないが、町内にはこのような「意思表示」が。


 ところで、この写真は小結「隠岐の海」の高校時代。今回の旅の目的の一つは隠岐の海のご両親に会うことで、この写真は隠岐の海の実家に飾られている物だ。実は隠岐の海のお父さんは西木村の出身で、当地選出の佐藤雄孝議員とは幼馴染。佐藤議員は隠岐の海の秋田県後援会長も務めるなど秋田との縁は深いのである。
 隠岐の海は隠岐水産高校で相撲部に所属するが、将来は航海士を目指していた。しかし当時島にスカウトに来ていた八角親方(横綱・北勝海)に出合い入門を決意したとの事。
 秋田から遠く離れた隠岐の島に来て奥さんと出会い、3人の子供をもうけその内一人は大相撲力士に。波乱万丈の人生を歩んだ父・多喜夫さんと奥さんはおおらかで気の優しいご夫婦。夜の宴席は懐かしい故郷の話や相撲界の話題で大いに盛り上がる。ちなみに相撲界の先輩・豪風も隠岐の海の面倒を良く見ており仲が良いそうだ。九州場所での二人の活躍もまた楽しみだ。

 不思議な縁で繋がる秋田と隠岐。再会を固く誓って秋田への帰路に着く。

 
 
author:北林丈正, category:活動, 08:31
-, -, - -
「ものづくり」の現場を学ぶ
県議会には昨年「経済活性化・雇用対策調査特別委員会」が設けられたが、その県外調査で昨日から山梨県と長野県を訪れている。

甲府や諏訪市周辺には精密機械や金属加工の集積があり、会社の規模はそう大きくないが独自の技術で、特定の分野で高いシェアを獲得している優良企業がある。


その中のひとつ。今日訪れたのは諏訪市にある(株)ミクロ発條。発條とはバネの事で名前の通り、小さなバネを作っている会社だ。
昭和29年設立当初はカメラの小型バネを作っていたが、その後ボールペンのインク漏れを防ぐ為に内部に埋め込むバネ(出し入れをするバネではなくボールペンチップバネと呼ばれる内部バネ)を製造。今は国内シェア70%、世界シェア50%を占める。
工場内には全自動の製作機械がずらりと並び、月間数千万個のバネを24時間体制で製造する。
もちろんボールペン用だけではなく様々な種類のバネを作る。一番小さなバネはicチップの検査に使うもので髪の毛より細い、直径65ミクロン(0.065mm) 肉眼では殆ど見えない。


国内製造業の衰退が言われて久しいが、海外移転や技術革新の中でどうやって国内で製造業を続けていくか。


"諏訪圏工業メッセ"という中小企業団体には200社近くが加盟し、本日展示会とフォーラムを開催してその方策を探る。
"物"を作るだけならどこでも出来る時代。いかにして利益を上げ会社を存続させていくか。熱い議論が交わされた。

諏訪市では小中学生の「ものづくり教育」についても10年前から取り組み、平成20年から始めた「相手意識に立つものづくり科」は文科省のキャリア教育最優秀賞を受賞した。例えば家族の為に箸を作る。相手に喜んで使ってくれる物を作ることで思いやりの心を育む。地元企業の協力も厚く行政と学校、企業が一体で取り組むことで成果をあげている。

ところで諏訪市と言えば御柱祭で有名な諏訪大社がある。


諏訪神社の総本社で上社と下社がありそれぞれ秋宮・秋宮に分かれる2社4宮。太古から続く歴史の面影を伝える。

境内にある「さざれ石」
君が代にあるさざれ石とはこの石のことで「石灰が雨水に溶解して乳状液となって凝結して次第に大きな巌となりて苔むしてくる石」のことだそうだ。
author:北林丈正, category:活動, 19:04
-, -, - -
上小阿仁プロジェクト

これは八木沢集落にある西山下地区の棚田。面積は5.8ヘクタールあるが一枚の面積が小さく全部で323枚の水田からなる。20年ほど前から水稲の作付は行われておらず、現在は自家消費用の野菜は栽培されているが殆どは遊休農地になっている。上小阿仁村では「大地の芸術祭」を契機に棚田の再生をする計画である。

さて上小阿仁村では新潟県で開催の「大地の芸術祭」飛び地開催を昨年行い好評を博した。そこで今年は「上小阿仁プロジェクト」と称して八木沢集落の他、沖田面小学校の旧校舎も会場にして8月10日から10月14日まで66日間の長期イベントを開催している。イベントのディレクターは秋田公立美術大学の柴山昌也准教授で同大学の学生や国内外で活躍する19人の美術家が作品展示やレジデンス(滞在型作品制作活動)で参加しており、新聞でもその様子は度々報道されているが、なぜか自分の目で確かめたい衝動に急にかられ、現地を訪れる。

 国道285号の上小阿仁村南沢から10キロ程山間に入った所に八木沢集落はある。途中、道は狭く1車線の所も多いが全て舗装されており道路の状態は良い。南沢からは車で15分程で現地に到着する。
 訪れたのは土曜の午後だったが、八木沢公民館前の駐車場には車がびっしり並び見学者は思いの外、と言っては失礼だが結構多い。
 
 まずは目に付いた作品を幾つか紹介する。
 
 市川ヂュン作
 公民館前に置かれた巨大な鍋?のようなのは移動可能な露天風呂。オープニング時には実際に風呂炊きをして入浴したようだが、これだけ大型の五右衛門式露天風呂は珍しいのではないだろうか。芸術作品と言うよりも実用的に活躍する場がありそうだ。



 阿部乳坊作
 作品名は「冬山」。初めて八木沢集落を訪れた作者が、冬の厳しさを想像して、マタギと熊の緊張感のある張りつめた瞬間を納屋の上に表現した。


 長沢桂一作
 作品名「つながる」
 「はさがけ」に稲の代わりにPPバンドをつなげたカラフルな輪をつないだ。確かにみんなつながっている。配色が周りの景色にうまく溶け込んでいる気がする。


 藤本尚美作
 作品名「ウルシックカー」
 説明には「日本・中国・韓国の国家間の摩擦とそれに対する漆文化圏における3国の深い関係性からアイロニーを交えながら軽やかに平和をアピールしつつ今日も街を走り抜ける。」とある???「クラシック」と「ウルシック」だけでも十分面白いが、そこに「漆文化圏」と「平和」を融合させたのには脱帽。


 芝山昌也作
 作品名「Transfiguration-hasagake-](変容ーはさがけー)
 大地の芸術祭のシンボル的存在の「はさがけ」 『これにステンレス鏡面の台座をつけて「はさがけ」に少しだけ威厳を持たせました。八木沢の日常風景を変化させることで、人々は改めて日常の価値について考え、同時にこの場所の価値について考えるのではないでしょうか』
 この言葉に上小阿仁プロジェクトの意味が凝縮されている。


 森香織作
 作品名「Over the reinbow」
 『こちら側とあちら側 
  現在と未来
  人と人
  様々なものを繋ぐ橋
  この橋はそれぞれの行きたい場所に繋がっています』


 草間彌生作
 作品名「南瓜」
 水玉模様で有名、ルイヴィトンとのコラボも話題に。最近では24時間テレビのチャリTシャツも大野智と共作。
 この作品は外旭川サテライトクリニックに2007年から設置してあったが、初めて院外に出品された。


 田附勝作
 作品名「見えないところに私をしまう」
 中は八木沢集落で撮影した「写真館」になっている。
 『八木沢集落は木とトタンで出来た集落だと思いました。木もトタンも人のように感じられました。
  いずれみんな朽ちていく。しかし、記憶を残して朽ちていく。』


 昨年の大地の芸術祭に続く「上小阿仁プロジェクト」。正直昨年は、「これが芸術?」と拍子抜けした方も多かったようだし私自身もそう感じた。しかし今年改めて“八木沢”を訪れると昨年とは全く違う感覚に包まれた。
 集落全体が「会場」であり「作品」がその中に溶け込んでいる。忘れかけていた「つい最近」の景色がその変化をまざまざと見せつけながらそこにある。何とも不思議な空気を漂わせている。

 10月14日までの開催。お時間のある方は是非一度訪ねてください。

 

 最後にお奨めを一つ。旧八木沢分校の公民館にはカフェもあり、夏野菜カレーや上小阿仁特産「食用ほおずきジュース」をそろえている。ジュースは是非ご賞味を。但しカフェの営業は土日・祝日のみ。


 
 
author:北林丈正, category:活動, 20:57
-, -, - -