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衆院選終わる
 昨日行われた第46回衆院選は与党民主党が大敗し、320を超える議席を獲得した自公が政権を奪還した。

 秋田二区では金田勝年氏が前回の雪辱を果たして圧勝。午後8時の開票開始からほどなくテレビに「当確」が出ると能代に構えた選挙事務所は万歳に湧く。前回平成21年8月の選挙では小選挙区で惜敗、比例で復活した。「十字架を背負った3年3か月」と自身は表現するが、今度は胸を張って郷土の為に頑張って欲しい。
また一区で当選の冨樫博之氏は先輩県議であり同じ委員会のメンバーでもあった。心からお祝い申し上げます。

 ところで小泉総理の「郵政選挙」前回の「政権交代選挙」と今回で3回続いて勝敗の振れ幅が大きい衆院選だ。今回は過去2回のような熱狂型の選こ挙戦ではなかったが、政党が乱立する中で自民が相対的に浮かび上がった。

 もちろん最大の要因は民主党政権に対する厳しい業績評価だ。あえて業績を探せば「戸別所得補償」と「高校授業料無償化」かなと私は思う。「古い自民党型政治を変える」という意気込みは分かるが、理念ばかりが先行し緻密さに欠けていたように思う。秋田においては、「秋田を戸別所得補償の対象から外す」とした赤松農林大臣の発言や突然のTPP参加表明、秋田公立美術大学の騒動など県選出の民主党議員にとっては気の毒としか言いようがない事件が相次いだ。

 それにしてもなぜここまで自民党が大勝したのか?自民党が大きく変わり人気が高まった為では無いことは衆目の一致するところだが、私はマスコミによる「選挙情勢」「当落予想」などの報道にも一因があるように感じる。選挙戦に入ると直ぐに「○○氏先行」「○○氏優勢」などの情報が紙面を飾る。最近は調査の方法も進歩しているため、信憑性は極めて高い。そこでそれを見た有権者はどのような行動をするだろうか。小選挙区はトップ一人しか当選出来ない。誰でも当選してほしくて候補者に投票するのだから、出来れば自分の入れた票は「死に票」にはしたくない。中選挙区だと「少し弱い人に入れて助けてあげる」事もできるが小選挙区は、勝つか、負けるか二つに一つ。どうしても当選しそうな候補に票が流れる傾向があるのではないか、と思う。序盤から優勢を伝えられた候補が、報道により更に勢いを増し圧勝に至った事が推測される。
 マスコミの報道により投票が左右されるのは今に始まったことではないが、最近の「予想報道」の過熱ぶりは少し異常だ。開票前に当確が出るのもいかがなものかと思う。公職選挙法により候補者の選挙運動は厳しく制限されているが、マスコミの報道に関してもルール作りが必要ではないだろうか。
 

大きく振れやすい小選挙区制度の中で、比例区はその点、一定の役割を果たしている。死に票が出にくい為、民意をうまく汲み上げることができる。自民の比例での獲得議席は前回の55から57と二つしか増えていない。それぞれの政党が、人気に見合ったと言えば悪いが、実力通りの票を獲得している。選挙制度改革で民主党は比例の議席を大幅に削減する方針を掲げていたように記憶するが、慎重に判断したほうが良いと思う。
 民意の汲み上げた安定した政治を実現する為に。


author:北林丈正, category:思うこと, 12:15
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