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阿仁地区敬老式
 阿仁地区敬老式が阿仁体育館で行われ出席する。
 敬老式の対象は75歳以上の方、正確には昭和13年4月1日以前に生まれた方である。対象人数は北秋田市全体では実に8,282名に達し、その内阿仁地区は1,052名の対象者の内271名が式に参加した。

 午前10時半の開会の時点で気温は30度近くに達し、汗を拭きながらの敬老式となる。
 はじめに津谷市長が挨拶の後、米寿を迎えた53名、白寿の2名、また新敬老を迎えた72名の方々に祝品が贈呈される。
 以前から、阿仁地区には80歳を超えても矍鑠としてすこぶる元気な方が多いように感じていたが、松橋隆市議のお話によると、敬老対象の内米寿を迎える人数の割合は、阿仁地区が5%と他地区に比べてかなり高い。きれいな水や空気に囲まれ、また過酷な冬で鍛えられているのが要因であろうか。米寿を迎えた今井乙麿元町長さんもいたって元気だ。


 式典の後は祝宴に入り、幼稚園、小学生らの踊りが次々に披露されると会場からは温かい拍手が送られる。

 少しばかり驚かされたのは、この方、松岡テツさん93歳。ステージに登壇してイスに座ると伴奏も無しで『阿仁甚句』と題して唄い出す。菖蒲園、スキー場、安の滝、熊牧場など数え切れない阿仁の名所100選を次々と唄に載せていく。体に染み付いた郷土に対する愛着がなせる業か。普通なら歌詞を覚えるだけでも大変だ。
 
 敬老式の準備運営は阿仁婦人会が行い、また会場には演技した子供達の保護者も多数駆けつけるなど、まさに地域住民総出の敬老式といった感じだ。
 
 合併以前の旧町、や村の単位で行っている敬老式。明日は鷹巣旧町地区で行われる。
 
 
author:北林丈正, category:行事, 23:16
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