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新屋演習場の現地調査
イージス・アショアの配備先として最適候補地とされた新屋演習場について、この件を所管する総務企画委員会では、東海林洋委員から提案のあった現地調査を本日午後1時半から行った。


調査に参加したのは、委員長の私を含めて総務企画委員が7名、その他の議員が32名の他、佐竹知事や堀井副知事など。
バスで演習場内に入ると、見晴らしの良い場所でバスを降り、陸上自衛隊秋田駐屯地の荒巻一等陸佐から演習場の概況について説明を受ける。

日本海岸から700メートル程入った砂地の丘陵地帯で、北側にセリオンと男鹿半島、南側に大森山を望むこの土地は、東西に約800メートル、南北に約2000メートルあり面積は約100ヘクタール。海抜9〜29メートルで住宅地がある東側がやや高くなっており、場内からは日本海側は良く見えるが、住宅地側は松林のせいもあるがほとんど見えない。ただ風車は周囲に何本も立っており、説明では15本あると言う。


概況を聞いた後はマイクロバスに分乗して場内を外周に沿って一回り。
外周部は国道7号や県道65号に囲まれている為、直接民地と接しているのは秋田カントリーのコース位か。
また場内には構築物や建物は一切無く、電気や水道も引かれていないとの。柵が無ければ演習場とも分からないような所だ。
場内を回った後は質問を受け付ける。一番の関心はどこの場所にどのような施設が配置されるかと言うことだが、これから調査をして計画してみなければ分からないとの事。

今回の調査によって敷地の広さや周囲の状況については充分把握する事が出来た。住宅地や学校等との距離はやはり近く、緩衝帯を設けるだけのスペースはないようだ。地形の形状や構築物によって緩衝帯の役割を果たす物ができるのか。
いずれにしても分からない点は多く、調査を進め詳細が明らかにならなければ判断は難しいと感じた。
author:北林丈正, category:議会, 20:28
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ドームハウスでシイタケ

総務企画委員会の県内調査で横手市十文字にある「十五野ハウス団地」を訪れる。当団地は菌床シイタケやほうれん草を生産する県内有数の団地だが、昨年特殊発泡ポリスチレン製のドームハウス12棟が完成し生産が始まっている。

一見従来のビニールハウスに見える白いドーム型のハウスは、厚さ20センチの発泡ポリスチレンで出来ている。幅7.7m長さ32mの室内は、地下水を利用したヒートポンプで温度・湿度が管理され年中20度前後に保たれる。1棟あたり13,000個の菌床が棚にびっしりと並び、季節に左右されない栽培が可能だ。
このドームは県外の会社が開発した特許製品だが、軽い上に強度、耐久性は抜群で積雪にも耐えられる。ドーム間には水路が設置されていて落下した雪は水で溶かす仕組みも完備されている。
断熱性が格段に高い為、光熱費などの維持経費は従来のビニールハウスの数分の一。計画的な通年栽培が出来る為、常時雇用が実現し既に何名かの雇用が決まっているとの事。


克雪、常時雇用、通年栽培など長年本県農業が克服出来なかった課題を一気に解決する夢のドームハウス。問題は金額だが、耐久性は外側を覆っているビニールは別として本体のポリスチレンはほぼ永久に使える事を考えると高額の建設費もペイ可能か。

現在12棟のドームハウスは今年新たに8棟が建設される。
author:北林丈正, category:議会, 17:00
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手話言語条例
秋田県議会自民党会派では手話言語条例制定に向けて有志による勉強会を始めたが今日は、全国に先駆けて手話言語条例を制定した鳥取県を訪れ説明を聞く。
訪れたのは勉強会のリーダーである竹下博英議員を始めとする7人の議員と県障がい福祉課長。対応して頂いたのは鳥取県障がい福祉課長補佐の岡村さん。

鳥取県では平井知事が先頭に立って手話言語条例の検討を始め平成25年10月に条例が可決成立した。平井知事は学生時代に手話のボランティア経験があり関心が高かったようだ。県の将来ビジョンにも「手話を言語文化として認める」事が明記され、あいサポート運動(障がいのある方が暮らしやすい地域社会を県民と共につくる運動)なども条例制定前から行われていた。

条例制定後は県民の手話言語条例に対する理解と注目が集まり、手話検定の受験者が倍増、手話通訳者派遣数も大幅に増えた。また県議会の本会議や概ね200名以上集まる県主催のイベントや講演会等へは手話通訳者が派遣されるなど公の場での手話の普及にも熱心だ。
手話の普及に向けた取り組みは様々あるが、何より条例が制定後は、ろう者の皆さんから手話を人前で使う事に抵抗が少なくなったとの言葉にこの条例の意味を感じた。

明日はもう一つの先進地、兵庫県明石市を訪ねる。
author:北林丈正, category:議会, 20:38
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ASEAN次官級交通政策会合

「第14回ASEAN次官級交通政策会合」なるものが秋田県で今日から3日間の日程で開催され、歓迎レセプションに出席する。会場は千秋公園内にあるフレンチレストラン千秋亭。
参考までに、ASEANとは「東南アジア諸国連合」の略称。加盟国はブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10ヶ国。本会議は国土交通省が主催し、毎年日本で開催しているが東北では初の開催との事。
この日の歓迎レセプションには秋田県からは佐竹知事を始めとする県関係者や産業界から多数が参加、また議会からは小生を含め産業観光委員会の委員7名、ASEAN加盟各国からは総勢40人ほどが参加。
冒頭、佐竹知事から歓迎の挨拶があり
続いて国土交通省審議官、ASEAN代表フィリピン運輸省次官補が挨拶の後、渋谷県議会議長の音頭で乾杯。



琴や秋田舞妓など秋田の芸能も披露。

秋田の旬の食材を使った料理も素晴らしい。こちらは西木豆の冷製ポタージュ。

白神アワビのボンファムと甘鯛のクリスティアン、いぶりがっこととんぶりのリゾット添え。メニューを見ているだけで食通になった気分になる。
メインには秋田牛、デザートには五城目木苺と小坂産アカシヤハチミツなど本県産の食材が上手に使われているのには本当に感心。

私のテーブルにはタイとラオスの代表が座ったが、秋田の日本酒も好評。和やかな雰囲気の中で懇親を深める。
残念だったのは英語力が貧弱で会話を深められなかった事。自在に英会話を操れたらどんなに楽しい事か。



author:北林丈正, category:議会, 21:00
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議員研修会

北海道・東北6県議会議員研修交流大会が盛岡市で開催され参加する。
年一回持ち回りで開かれるこの会には、各県から15名、総勢105名と議会職員が参加。
講演会では、「地方創生と新しい地方経営」と題して法政大学名誉教授の岡崎昌之氏が講演。地方の多くは消滅するとした増田レポートについては、人の移動の論理は確率しておらず、一極集中を前提とした予測には疑問も呈する。一方あちこちの集落が消滅する現状には、千年以上も続いた集落をたかだか戦後の数十年の間に消滅させて良いものかと危機感を示す。
国が主導する地方創生事業については、限られた予算を我先にと争う姿をパン食い競争になぞらえ、地方創生は地元固有の課題、例えば雪降ろしの事故とかそうした具体の課題解決にじっくり取り組んだ方が良いのではとも述べる。
約1時間半に渡り、人口の増え出した自治体の取り組み例なども交えて、地方創生の極意を語るが、その戦略はそれぞれの自治体が独自に考える以外にはないようだ。

講演後は3つの分科会に分かれて、各県ごとに取り組みを説明。私は中小企業振興対策について話し合う第2分科会に所属し秋田県の取り組みを説明する。他県の状況を直接聞く機会は少ないため貴重な意見交換をさせて頂いた。

author:北林丈正, category:議会, 22:33
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国への要望

平成28年度の政府予算に対する秋田県の予算要望を県選出国会議員に説明する会が、国会近くのルポール麹町で開かれ自民党県連三役として同席する。


初めに佐竹知事が挨拶の後、各部長が重点事項を説明し国会議員から意見を伺う。金田、冨樫、石井、中泉の各議員からは、秋田港に計画の石炭火力発電所や国の試験研究機関の地方移転、TPPの農業対策などについて状況の説明や意見が話される。
知事らは明日、官房長官や各大臣らに会って直接説明に回る予定だ。
author:北林丈正, category:議会, 19:05
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UBEの産業観光ツアー


産業観光委員会の県外調査2日目は、宇部興産を訪れ、地域の産業と観光を結びつけた「産業観光バスツアー」を視察する。

宇部市は山口県内でも下関や萩のような観光地ではない。そこで隣接する美祢市、山陽小野田市と3市で産業観光観光推進協議会を立ち上げ、平成19年にモニターツアーを実施し翌年からはバスツアーを開始した。

宇部と言えばセメントメーカーとして名前を覚えている以外に知識の乏しかった小生は説明を聞いて驚いた。
まず、生みの親とも言うべき渡邊祐策翁は明治30年に、石炭の販売を目的に「沖ノ山炭鉱組合」を創立、独自の販売戦略で経営を軌道にのせた。しかし石炭は有限の資源である事から「有限の鉱業から無限の工業へ」の理念を抱き、採炭によるボタ(廃土)で海を埋め立て工業用地を造成し、鉄工所、セメント、化学などの工場を次々に開設して今日の地位を築いた。
特筆すべきは、地域の発展を事業の目的にしている事。夕張ばかりでなく、鉱物資源を基にする産業は資源の枯渇と共にその役割を終え、急激な人口減少に直面し自治体存続の危機に瀕している例は全国に枚挙にいとまがない。
そうした事例の多くは、財閥系のグループによるよるところが多く、採算が取れなくなると直ぐに撤退するが、当地の場合は当初から「組合」による事業運営であり、現在もその仕組みは受け継がれている。毎年株主総会には地元の市民千数百人が参加するとの事である。


バスツアーの目玉は30キロ以上にわたる「市道」を通る事。。石灰石を採掘する鉱山は鍾乳洞で有名な秋吉台にあるが、そこから港の工場まで専用の道路を作ってしまったのだ。1台で80トンの石灰を運ぶ事が出来る専用トレーラーは、国内ではここでしか見る事が出来ない。ナンバーも車検も無いから当然である。

写真の露天掘りをしている伊佐鉱区は直径1キロ以上、深さは海面よりはるかに深い。余りの大きさにただただビックリ。
セメントの国内需要は最盛期の半分近くに減ったが、それでも年間5千万トン程度はある。気になるのは埋蔵量だが、その点は心配無いようだ。セメントは国内自給出来る数少ない資源であり、様々な産業を支える基になっている。

工場見学や工場夜景が最近人気を博しているのは新聞等で見ていたが、この「産業観光ツアー」はより意味の深いスケールの大きな産業観光である。秋田からはなかなか行く機会は少ない場所だけに、価値ある「産業観光」を学んだ。
author:北林丈正, category:議会, 17:07
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県外視察で山口県へ

所属する産業観光委員会の県外調査が昨日から始まり、羽田経由で岩国錦帯橋空港に降り立つ。この空港はアメリカ軍の管理下にあるが、昨年から民間航空機が飛ぶようになり、ANAが就航している。ガイドさんの説明によると中国地方の空港はどこも赤字だがここだけは最初から黒字との事。ターミナルビルはこじんまりとしていて、瀬戸内海からの温かい日差しが差す。


バスに乗り込み10分程走ると左手に、錦帯橋が見える。木造の5連アーチ橋で最初に造られたたのは1673年と言うから、今から350年近く前の事だ。洪水に流されないように造られたこの橋は日本三名橋に数えられる。


1時間程で視察地の周南市に到着。水素利活用構想の説明を受ける。周南市は全国トップレベルの水素製造量を誇り、現在その利活用を目指して実証実験を行っている。写真のタンクは水素ステーションに設置された液体水素のタンクで、中にはマイナス253度に冷やされた水素が入っている。
これを所定の気圧の水素にして車に充填する。

周南市にはトヨタの水素自動車ミライが2台ある。水素の充填に要する時間は3分。1回満タンにすると650キロ走るそうだが、水素スタンドは中国地方では現在はここだけ。スタンドの利用車両は1日1台程度だが広島から来る車もあると言う。自動車の他フォークリフトでも燃料電池を使ったものが実証実験を行っている。
東北地方に水素ステーションが整備され、燃料電池車が走るのはまだまだ先の事だろうが、未来の車に夢は膨らむ。
author:北林丈正, category:議会, 05:16
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故岩本俊悦氏に文化功労章
平成26年度の決算を審査する決算特別委員会が10月19日より行われていたが、部局別審査と総括審査を終え、本日討論採決と本会議での採決が行われ、賛成多数で採択が決まった。同時に委員長としての任務を終え、少しばかり安堵する。審査では様々な疑問や意見が出た。必ずしも十分な成果が表れていない事業もあるが、意見を付託して採択とした。

本会議終了後は県正庁にて秋田県文化功労者表彰及び地方自治功労者表彰が行われる。

平成27年文化功労章は7名に贈られたが、その中の一人には今年6月に亡くなった岩本俊悦さんが含まれる。100キロマラソンを立ち上げ、今では全国から1,700名余のランナーが参加する一大スポーツイベントに育てあげた功績が認められたのだ。スポーツ関係者に文化功労章が贈られるのは珍しいが、マラソンを通じて地域の活性化に幅広く貢献した事を考えると当然の受賞かもしれない。
本人は今年の25回目の大会を最後に後進に道を譲るつもりだったが、最後を見届けることは叶わず旅立ってしまった。
受章式には奥様が出席し、佐竹知事から表彰状と記念品を受け取り、謝辞を述べる。
今月15日には地元で受章祝賀会も開かれる。天国で見守る岩本さんには改めて感謝とお祝いを申し上げる。

author:北林丈正, category:議会, 21:14
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総括審査で「県・市協働文化施設」を取り上げる


 さる10月5日に県議会総括審査が行われ「県・市連携文化施設」について自民党会派を代表して佐竹知事と議論を交わした。

 県と秋田市は昨年「新たな文化施設に関する整備構想」を示し、築52年が経過した県民会館と築33年が経過した秋田市文化会館に替わる施設を協働で整備するとした。
 今年2月には「新たな文化施設に関する基本計画」が示され、具体的な規模や機能が示された。それによると新たな文化施設は2,000席の高機能型ホールと800席の舞台芸術型ホールを有し、3,000人規模の大規模会議などにも対応できる機能を備えると言う。
 そして今9月議会では「整備方針」(案)が示され、最大の問題である建設場所につて「現県民会館所在地」と明記されたのである。整備スケジュールについても平成30年までに解体工事や設計を終え、33年までに建設、34年には開館するという。

 老朽化した県民会館の建て替えは相当以前からの課題であり、県議会でも度々取り上げられてきた。しかし財源や建設地、また関係団体との調整など課題は多く、佐竹知事はこの問題に慎重な発言を続けていた。ところが事態は一転、まさに風雲急を告げるがごとく一挙に進展したのである。

 質問にあたり、まず現地を訪れ敷地を良く観察し、現県民会館の図面なども入手し計画する建物が建設可能かどうか入念に調べた。
 現地を訪れまず感じたのは敷地が狭い事だ。敷地面積は13,225屬△襪、周囲はケヤキなどの巨木に囲まれており南側と西側は盛り土の斜面に樹木が立っている。形も不成形であり実際に建物を建設可能な面積は1万屬魏鴫鵑襪里任呂覆いと感じる。新文化施設の延べ床面積は実に22,500屬噺什澆量2.4倍にも及ぶ。現在でも手狭な敷地に果たして新文化施設は収まるのか?
 総括審査ではグーグルアースでの上空からの写真を配布し、敷地の狭さを尋ねた。知事はコンサルが大丈夫だと言うから大丈夫だと繰り返すが、そうであればある程度の青写真を示すべきではないかと述べる。当該地は千秋公園の一角であり、周囲の景観との調和や樹木、石垣などの保存は当然されるべきだと思う。

 もう一つは土地の用途である。当該地は都市計画区域であり建築基準法の用途地域が指定されているが、ここは実は第1種住居地域であり劇場などを建設することは出来ない。この点について建設部長に尋ねると、その通りだが公共の必要性が認められるものについては、建築審査会で承認されれば建設可能との答弁。建築審査会での承認を前提に事業を進める事が適切かは疑問の残る所ではある。また建ぺい率は70%、容積率は200%であり、道路斜線や北側斜線など建築基準法上の制限は住居地域のものが当然かかってくる。いずれにしても計画する建物に対して相当に狭い敷地であることは確かである。

 以上は私が建築士の立場で疑問に感じたことである。その他に県・市協働の公平性や今後の運営方法、出資割合などについても質問するが、知事は地方創生に絡んで来年の3月までが国への申請期限という事で、それに間に合わすことで頭が一杯のようだ。運営方法等については今後秋田市と協議し協定を交わすという。

 総括審査では建築的な観点から問題点を指摘し一定の成果を上げる事が出来たと思うが、全体的には他の質問者の質疑同様かみ合わないものが多かった。既に当事業はマスコミでも報道され既成事実化されているのが実情だ。本来であれば議会軽視だと騒がなければいけない所かもしれない。 
 
 知事は中心市街地に整備することで国の交付金が多くなり、また秋田市と協働で行うことでお互いに負担が軽くなると言う。それは確かであろう。中心市街地に適当な敷地の無い秋田市に置いて現県民会館所在地に建てるのも理解する。しかし、果たして計画にある程の大きな施設が秋田県に必要であろうか。3千人規模の大会や会議はどれ位あるのかを示す資料は県当局も持ち合わせていないようだ。
 また現在県民会館と秋田市文化会館は利用率が7〜8割もあり将来これが一つになった時、利用者の不便は相当なものになると私は推測するが杞憂だろうか。文化芸術団体が多様化し一方で高齢化、人口減少が進む状況を考えれば施設を集約して大規模化するより、分散したほうが利用者にとって使いやすいし、様々な対応が可能になるのではないか。
 
 整備方針は示されたが、多くの課題を抱える新文化施設。これほどの大型建築物は県内ではおそらく今後無いだろう。後世に残す文化施設として禍根を残すことのないよう県当局にはもう少し柔軟な対応が必要ではないだろうか。
author:北林丈正, category:議会, 12:36
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