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新仙岩トンネル整備促進

 秋田新幹線の仙岩峠部分で計画されている「新仙岩トンネル」の早期実現を目指す整備促進大会が大仙市で開催され出席する。
 佐竹知事、期成同盟会長の老松大仙市長が事業の早期実現に向けた決意を述べた後、JR東日本東北建設プロジェクトマネジメントオフィスの古林マネージャーが昨年度から続けている地質等の調査結果について詳しく説明した。
 整備が計画されているのは岩手県側の赤渕駅と田沢湖駅間の約15キロ。この区間は地形が険しく豪雨など自然災害で度々運行に支障が生じている。計画では該当区間を新トンネルで結び安定運行と7分の時間短縮を実現する見込みだ。
 古林マネージャーは奥羽山脈の地形や地質についても詳しく説明。太平洋側と日本海側から押されて隆起して出来た奥羽山脈は様々な地質が縦に並ぶ破砕帯が多くトンネルを掘るには注意が必要との事。また鉄道の線形は道路と違いカーブや勾配を緩やかにしなければならない為標高の低い箇所で掘られる等専門的な見知で説明。大変参考になった。
 
 説明の後は花火やワインなどでも活躍するカネトク卸総合センター代表取締役、小西亨一郎氏と仙北市田沢湖でインバウンド他観光業を牽引するグローカルプロモーションの佐藤奈央維氏が意見発表。
 どちらも秋田に人を呼び込む為に何が必要かが良く分かる素晴らしい発表でした。
author:北林丈正, category:行事, 21:55
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実証試験を体験

 大館能代空港から安比スキー場に無料のシャトルバスが運行している。

 これは国土交通省が観光地の二次アクセスを調査する為の事業で、大館能代空港から安比スキー場へバス路線があった場合の需要調査などが目的のようだ。

 昨年暮れから2月末までの期間で行われる事業だが、オミクロン株の流行で大館能代空港の羽田便は午前の1便だけとなり利用客もまばら。実証試験をするにもこれではどうにもならないが、バスの運行は予定通り週4日(水、金、土、日)行われている。バスには飛行機の利用者に限らず誰でも乗る事が出来る様なので、スキー用具を持って日帰りで利用してみる事にしたのである。

 東京からの便は午前10時5分に到着するが、10時に空港に着くとバスが待っていた。事前予約はしていなかったので運転手さんに乗れるか確認すると大丈夫との事。飛行機が予定通り到着し、小さな子供3人を連れたご夫婦とバスに乗り込み、予定の10時30分出発する。

空港の目の前にあるインターから高速道路に乗るとあっと言う間に大館を過ぎ小坂ジャンクションを経由して、11時20分花輪サービスエリアに到着。ここで10分間のトイレ休憩。

花輪を出て20分で安代インター。安比スキー場のクラウンプラザホテルには12時12分の到着。空港から1時間42分の所用時間だ。

 安比には自家用車で何度も来ているがバスは初めて。また空港インターから高速を利用して来るのも初めてだが、想像以上に快適で早いと感じた。

 帰りの時間は3時25分(安比高原ヒルズ)なので、5時間券を買って少しの時間だがスキーを楽しむ。

 ところで安比スキー場は今年で40周年を迎える。当初リクルートが開発し、その後経営者が幾度か変わったが、今年からANAグループも経営に参画し再スタートを切った。スキー場の近くには450年の歴史を持つイギリスのインターナショナルスクール「ハロウスクール」もこの秋に開校予定である。

 この「安比」に大館能代空港が飛行場では最も近い事はあまり、と言うか殆ど知られていない。

 


 帰りのバスは飛行機の夕方の便が無いので当然といえば当然だが、乗客は自分1人。運転手さんに聞くと日曜日は夕方便があり、25名の予約があると言う。


 羽田発着枠コンテストで3便目を獲得した大館能代空港だが、これを実現するには安比のような隠れた需要を掘り起こして行くことも大切だ。北東北の玄関口として認知されるまで努力しなければならないと感じて帰ってきた。

 

 

author:北林丈正, category:-, 21:26
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初セリ

令和4年あきた総合家畜市場の初セリが行われ、県議会農林水産委員長として出席する。<br />

 あきた総合家畜市場は由利本荘市の大内インターチェンジを出てすぐの所にある。自宅からは130キロ程もある為午前6時に出発し、8時半に到着。<br />

 初めに加藤社長が主催者として挨拶。あきた家畜市場での子牛の取り引き価格は全国平均より5万円程高く全国から高く評価されている。骨格がしっかりして大きく育つのが特徴と言う。


 3本締めの後、さっそくセリが開始される。子牛と言っても体重は約300キロ。中央に引かれてきた牛に参加者が値を入れ電光掲示板に表示される。<br />


 1番目は40万円からどんどん値が上がり99万6千円で落札。<br />

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 今日は300頭程がセリに掛けられたが、毎月1回セリが行われる。<br />

 本県の和牛の生産頭数はまだ多くはないが、規模拡大を目指す経営者も増えていると言う。最近は飼料の高騰が問題となっているが、本県の飼料自給率は約50%と全国平均よりもかなり高い。飼料作物の生産を増やす事でコメの需要減少対策にもなる。<br />

 本県農業を足腰の強いものにしていくためには畜産の振興は欠かせない。

author:北林丈正, category:行事, 21:42
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総括審査行う
総括審査で「秋田県民空港利用促進事業」について質問する。
この事業はコロナで落ち込んでいる県内空港の利用を促進する為に行うもので、秋田空港、大館能代空港の往復利用者に5千円をキャッシュバックするものである。
そこでまず、事業の目的について質問する。県の説明資料には「航空路線の維持・拡充の為」とあるが具体的にどこの路線を維持・拡充したいのかと聞くと、特定の路線は無く全般だと言う。
現在秋田空港には羽田、札幌、名古屋、大阪の4つの路線があり、大館能代は羽田のみである。このうち利用者の最も多いのは秋田空港の羽田便であり県内空港利用者の7割程を占める。今回のキャッシュバックはどこの路線を利用しても一律なので当然、秋田-羽田の利用が圧倒的に多くなる事が予想される。秋田-羽田であれば新幹線こまちからの乗り換えもあるだろう。全国の中でも安定した路線と言われる秋田-羽田の利用者を増やすのに税金が使われる事には多少疑問がある。航空会社に対してのアピール効果はあるかもしれないが、もっと路線を絞って目的を明確にする必要があるのではないだろうか。
そこで、大館能代空港の話をさせて頂くと、コロナ前には利用者が増えて昨年秋からは「羽田空港発着枠政策コンテスト」で3往復化が形の上では決まったが、現実には一度も3往復は飛んでいないばかりか、2往復もおぼつかない状態だ。ちなみに同コンテストで羽田枠をとった全国6空港の中で一度も飛んで無いのは大館能代だけだ。
今回の事業の政策目的からすると、大館能代にもう少し力を入れた事業内容にすべきと思うが、キャッシュバックについては大館能代では既に冬季の利用促進事業として市町村が行っている。
そこに県が5千円上乗せしても効果は限定的なので、せめて利用者を県民に限らず、例えば能代市で実施しているように扶養者が秋田にいる学生に広げるとか、間口を広げるように提案する。
また大館能代が羽田枠をコンテストで獲得したのは、北東北3県など広域的な観光の拠点になりうる点が評価されたものであり、そこを強化する事業にすべきではないか。この12月24日からは大館能代から安比スキー場に無料のシャトルバスが国の実証試験で運行する。まだ周知されてないので、首都圏でPRしたらどうかと述べたのに対する答弁は、安比は八幡平市が利用促進協に入ってるからそちらでやったらとか県内のスキー場を利用して欲しいとか訳の分からない答弁。県を跨いでの広域的な観光を進めるには県が全面に出て進める必要があるので、猿田副知事にその舵取り役を頼んで質問を終える。
コロナで飲食、宿泊が落ち込み県民割りなど県民が利用する事で困っている事業者を助ける事業が沢山実施された。その延長線で今回の空港利用促進も行われているとすれば、それはおかしいのではないかと私は思う。補助金を出して県民の利用を増やしても将来的な需要増加には繋がらない。新規の需要を掘り起こすような将来に繋がる利用促進策を図って行く必要がある。
author:北林丈正, category:議会, 18:00
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北鷹高校卒業式

 創立10周年を迎えた秋田北鷹高校の卒業式が行われ出席する。

 コロナの影響で多くの小中学校では卒業式に来賓の参加が見送られたが、北鷹高校では人数を制限したうえで、193名の卒業生、保護者、教師らが参加して厳かに式が執り行われた。

 卒業する生徒の姿を見ていると、1人ひとりの思いを想像する。部活や勉強、学校行事など頑張ってきた事はそれぞれ違うだろうが、表情は皆真剣でどこか寂しそうだ。彼ら彼女らの胸中を察するとこちらも目頭が熱くなる。

 コロナ禍で暗い話題ばかり多いが卒業生の将来は決して暗くは無い。希望を持って前進して欲しいものだ。


author:北林丈正, category:行事, 18:35
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「縄文号」お披露目

秋田内陸縦貫鉄道が観光列車第ニ弾として改修した「縄文号」のお披露目会を覗いて見る。

外観は落ち着いた茶色に縄文土器の代表的なデザインである、渦巻き模様が描かれ縄文のイメージにピッタリ。

座席の間隔はゆったりで、広目のテーブルも付いている。

車内を暗くすると天井に縄文の模様が浮かび上がる工夫も。

トイレもゆったり




こちらは昨年改修した「笑EMI」
車窓の景色を存分に楽しめるシート配置と広い窓が特徴的

萱草の鉄橋に差し掛かると、国道の橋から多くの鉄道マニアが写真撮影している姿が見える。

昨年は小ヶ田駅が「縄文小ヶ田駅」に改名。年内にも世界遺産登録が期待される縄文遺跡群にまた一つ名物が加わった。
毎月第ニ土曜日に「笑EMI」と「縄文号」が連結で運行される予定。
author:北林丈正, category:行事, 17:48
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嘱託警察犬

 秋田県警による嘱託警察犬の審査会が新屋の旧秋田空港跡地で開催された。

 嘱託警察犬制度が出来て今年で47回となる審査会だが、今年は強い風と寒さの中で飼い主と愛犬が真剣に審査を受けた。


 追跡の部では、係員が事前に歩いた足跡を臭いを頼りに追い最終地点に置かれたタオルを探し当てる。強風で臭いも飛んでしまいそうだが、十分に訓練を積んだ愛犬は慎重に探しあてる。
 審査会で合格した犬は来年度、警察の要請に応じて出動することとなる。
author:北林丈正, category:活動, 11:48
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日沿道見学会

 日本海沿岸東北自動車道(通称日沿道)の建設を促進する青森・秋田・山形・新潟の4県議会協議会という組織がある。毎年、国土交通省やNEXCO東日本への陳情・要望活動や意見交換をしていたが、今年はコロナ禍で東京への陳情を取り止め、現地見学会を山形県で開催する事となった。本県からは加藤鉱一議長、渡部英治議員と私の3人が会場のあつみ温泉へと向かう。
 
 日沿道は新潟市から青森市までの約322kmのうち開通済が252km(78%)、事業中区間が70kmある。今年の12月13日には大館能代空港から蟹沢ICまで7キロが開通し、山形県の酒田みなとIC〜遊佐間も同日開通の予定であり、残りは60km程である。

 

あつみ温泉「たちばなや」で意見交換と説明会を行い、視察場所である大岩川トンネル工事へと向かう。


 日沿道の最大の難所は山形県と新潟県の県境である。現在山形県側はあつみ温泉ICまで、新潟県側は朝日まほろばICまで開通しているが未開通区間がまだ40.8kmある。ここは地形的にも難所が多く全部で18本のトンネルが計画され必要な事業費は1千億円を超えるという。    
 本日見学の大岩川トンネルは未開通部分の山形県側で、あつみ温泉から鼠ヶ関に抜ける約1kmのトンネルであるが、既に貫通を終えており、トンネルの全長を歩きながらトンネルの工法などの説明を受ける。
 日沿道の時間短縮効果は全線で約5時間とされる。新潟〜青森間が一般道で約10時間掛かっていたものが、高速道路だと5時間になる計算だ。今年度末で未開通部分は60km程になるので時間短縮は4時間、所用時間は6時間程度と見込まれる。
 東北の高速道路整備は太平洋側や中央部が先行し日本海側の整備は大きく遅れを取った。日沿道の整備を機に日本海側の交流や物流を再構築し発展に繋げたいものだ。  
author:北林丈正, category:議会, 16:00
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葛黒火祭りかまくら

 2014年に復活した「火まつりかまくら」は7回目を迎えたが、今年は思わぬ敵が現れた。記録的暖冬である。例年、田んぼの中で行うが、今年は雪が殆ど無く、凍ってもいない為ぬかるんで中に入れないのだ。そこで今年は例年の会場から800mほど離れた空き地に移して開催。御神木はバックホーで穴を掘り予め建てておかれた。

小雨と強風の生憎の天候にもかかわらず、多くの観衆が詰めかけ、勢いよく燃える御神木を眺め、「かまくらの権五郎」と叫んだ。


 竹に模様を彫り照明にした「竹あかり」も初参加。会場に華を添える。  
author:北林丈正, category:行事, 20:15
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12月議会終了

 
 12月議会最終日は、提案された予算や議案が原案通り可決され閉会したが、イージス関連の意見書や請願の採択を巡っても討論が交わされた。
 私は自民党会派の政務調査会長として、つなぐ会の沼谷純議員提出の「イージス・アショアの配備候補地の再選定に当たり選定基準を明確にすることを求める意見書」に反対の討論をさせていただいた。討論の内容は以下に全文を掲載するのでご一読いただければお分かりと思うが、自民党会派では新屋演習場を適地と考えている訳でない。出来れば他に適地を見つけ新屋を回避出来ないか、現在努力を続けている。会派内に専門の検討会議を設け他の候補地の視察も行った。来週には東京に出かけ地元選出の国会議員とも意見を交換し回避の道を探る。

 しかし根本的に、これは国防の問題で地方議会には止める権限はない。議会として反対の意思は示すことが出来るだろうと言われるが、イージスが不要との立場に立てばいくらでも反対は出来るが、必要となれば対応は慎重にならざるを得ない。イージスは必要だが、新屋だけは絶対許せないという論理は果たして通るだろうか。確かに国は新屋演習場の周囲に関してよく分からないまま決定した感はある。その為9月議会では「住民の安全を最優先することを求める意見書」を自民から提出し可決した。菅官房長官も住宅地からの距離も重要な要素として考慮すると発言した。国会ではイージスに関する予算が成立し、着々と進んでいおり、いずれ候補地のどこかに作られることは間違いない。新屋以外の適地が見つかることを望んではいるが、そこの住民や市長、町長から反対の声が上がらないとは限らない。その時にどう説明するのか、そちらは人口が少ないからいいでしょうと果たして言えるのか。

 私は4月に改選後、自民党会派の政調会長に就任しイージスに関して考え続けてきた。防衛省がミスをしたり居眠りをしたのは確かに悪いが、それは事の本質ではない。大事なのはイージスが日本の防衛上必要かどうかの議論と周囲に与える影響に関する正確な情報である。不安ばかりを強調することは慎まなければならないと考える。
 
 来年3月には再調査の結果が発表されるだろうが、冷静な議論が行われることを望む。(難しいと思うが)

(反対討論全文)
「イージス・アショアの配備候補地の再選定に当たり選定基準を明確にすることを求める意見書」に反対の立場から討論します。

イージス・アショア配備候補地の選定に関して、その検討項目については、防衛省の調査報告書では当初「住宅地からの距離」は含まれておりませんでしたが、防衛省では一貫して住民の安全安心を確保するための具体的対策を講じることにより、新屋演習場においても安全に配備・運用できるとしていました。
しかしながら、新屋演習場については住宅密集地との距離が極めて近く、住民から不安の声が多数寄せられ、その後の計測ミスの発覚や不適切な対応なども重なり、秋田市民及び県民の多数からも疑問や反対の声が上がっております。
県議会自民党会派では、そうした声を真摯に受け止め、6月の定例会で「イージス・アショアの配備に係る適地調査について丁寧かつ正確な説明と誠意ある対応を求める意見書」を、また9月定例会では「イージス・アショアの配備候補地選定において住民の安全を最優先することを求める意見書」を提出し、他の会派からも賛同頂き可決してきたところであります。
また、県も様々な手段により首相官邸や防衛省に対して地元の声を伝え、佐竹知事は菅官房長官との面会で、地元の理解がないまま配備を強行しないよう求めました。
そうした一連の結果、国としても地元の声を重く受け止め、配備計画に係る調査・検討をゼロベースで行う事や、住宅地からの距離も重要な要素として考慮することなどを表明したものと認識しております。
本意見書は、そうした流れの中で、更に選定基準や具体的な距離とその根拠、優先順位、或いは科学的根拠を明確にすることで、新屋演習場が配備候補地として不適であることを明確にすることを目的とするものと推察いたしておりますが、その目指す方向は十分に理解するものであります。しかしながら、冒頭に述べましたように、防衛省では当初、新屋演習場においても安全に配備・運用できるとしており、住宅地からの具体的距離や科学的根拠を求めることが必ずしも、新屋演習場を不適とする事には繋がらないと考えます。また住宅地からの距離については心理的な要素が大きく、科学的な根拠を示すことは極めて難しく、また単純に距離だけでなく緩衝体の有無、土地の形状など様々な条件を含めて総合的に検討されるものと考えます。
加えて、他の19ヶ所の候補地が示されている中で、仮に選定基準や優先度が明確に示された場合、様々な憶測を呼び、候補地周辺の方々に不安や懸念を与える事も予測されます。
したがって、現在第三者の意見も入れながら、住宅地との距離を考慮し、ゼロベースで再調査を行っている段階で、候補地選定に係る住宅地との距離や選定基準、その科学的根拠の明示を具体的に国に求める意見書には反対します。
author:北林丈正, category:議会, 10:52
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